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気象予報士学生会です!気象予報士を持っている学生から資格は持ってないけど興味を持っている学生、そしてそれを見守っていただいている協力会員によって構成されています!!学生ならではのイベントや情報を発信していきます!

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各地の話題の更新を始めました!

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各地の話題


1月半ばの強烈寒波について

こんにちは。筑波大3年の佐々木です。今回は1月半ばに列島に居座った冬将軍に関して書きたいと思います。いろいろあって書くのが遅れてしまいました。すみません((+_+))

よくマスコミでは「最強○○」というワードが濫用されている気がしてならないのですが,今回の寒波は「最強寒波」といってもよかったかもしれませんね。ちょうどセンター試験の土日にピークを迎えたこともあり,ニュースでも大きく取り上げられたので記憶に新しいのではないでしょうか。

○上空に-42℃以下の寒気

当時の高層天気図を見てみると,上空5000m付近(500hPa)に-42℃という1年の中でもそうないような強い寒気が流れ込んでいました。東北北部には-45℃の寒気コアも見られます。

1_20170125132532928.jpg


よく-36℃以下だと大雪の目安と言われますが,このラインが東日本を覆う形になっています。地上の気温が0℃であれば,上空との気温差は約40℃に達し,大気の状態が非常に不安定となります。日本海側では対流活動が活発になって積乱雲が発達し,ドカドカと雪を降らせました。
また,太平洋側でも高い山のブロックがない名古屋などでは若狭湾から雪雲が流れ込んで積雪となったほか,積乱雲が高くまで発達したため,中国山地を乗り越えて広島など中国地方の瀬戸内側でも積雪となりました。

○教科書的な筋状の雲

今回は冬型の気圧配置も強まり,衛星画像からも教科書的な美しい(?)筋状の雲がビッシリと見られました。日本海で対流活動が非常に活発になっていて,上昇流のところでは雲が発達し,下降流のところでは雲ができにくくなるため,このような筋状の雲が発生します(しばらく放置した味噌汁と同じ原理ですね!)

2_2017012513253034d.jpg


寒気移流が非常に強かったため,大陸から日本海に出てすぐの距離から雲が発生していることがわかります。また,筋状の雲の中でも下層風に平行な部分,垂直な部分,そしてまた平行な部分と大きく3つに分かれていて,垂直に並んでる部分には鉛直シアーが生じています。
その南縁部分には収束線が存在し,大雪をもたらす活発な積乱雲が一列に連なっていますね。この収束帯は「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」と呼ばれ,中朝国境の山脈によって分裂した季節風がふたたび合流することによって発生するもので,北陸や山陰に大雪をもたらす厄介者です。今回はこれがはっきりと表れた事例だと思います。

実はこれに関する問題が,前回(第46回)気象予報士試験の実技2問1(5)でも出題されています!試験を控えている人は復習しておくといいかもしれません(^^)/

いよいよ次の予報士試験が今週末に迫ってきました。受験される方の健闘をお祈りしています!寒い日が続きますがくれぐれも体調にはお気を付けください!
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2017.01.25(Wed) | 各地の話題 | cm(0) | tb(0) |

日本海低気圧と関東の天気

こんにちは!
昨年夏に入会しました筑波大学3年の佐々木と申します。普段気象関連のブログを細々と書いているんですが,今回それをもとに書かせていただくことになりました。初投稿になりますがよろしくお願いします!

さて今回は関東目線で「日本海低気圧」に注目していきたいと思います。冬の間は関東にも雪を降らせる南岸低気圧が通過することが多いですが,春になって北のほうまで暖気がやってくると日本海を低気圧が進むようになります。いわゆる「爆弾低気圧」なんかもこのパターンが多いですね。

最近も頻繁にこの低気圧がやってきて,各地に春の嵐をもたらしています。
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(4月7日の天気図・日本気象協会より)
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(4月17日の天気図・日本気象協会より)

南岸低気圧は関東で雨雪判別が非常に難しくなるため,よく予報士泣かせと言われますが,日本海低気圧もまた難しい面があります。

まずは天気。
天気予報でこのような日本海低気圧が現れたら「100%雨!」と思ってしまいたくなりますが,特に関東ではそうならないこともあり,むしろ晴れ間が広がることも。関東は北と西を高い山に囲まれているため,山越えの南西風が吹いたりすると下降気流となって雨雲がブロックされることがあります(よく「箱根ブロック」なんて言ったりします)。一方で,海からまともに湿った南風が入ると大雨にもなります。
この間も関東だけぽっかりと雨雲がかからなかったことがありました。
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次に気温&風。
最近はかなり精度が向上している天気予報ですが,たまに翌日・あるいは当日の気温ですら10℃前後も外してしまうことがあります。その多くがこの日本海低気圧のときです。
これも関東が山に囲まれていることが原因で,地表付近にたまった冷気ドーム(冷たい空気は重いので地表付近にたまりやすい)の上を南風が滑っていってしまい,地表付近まで南風が入りきらないためです。

関東では特にこの境目がハッキリと現れ,わずか十数kmほどの差でも10℃以上違ったりすることも。しかし,コンピュータも苦手とする冷気ドームの予想は非常に繊細で難しんですね…
4s[1]



7日のときも,まるで線を引いたかのように気温分布が分かれました。このときの関東平野の様子はこのような感じになっていたと思われます。
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風向きひとつで起こるダイナミックな気温変化には,個人的にはかなり感動を覚えます(笑)。先日もありましたが北陸のフェーン現象とかもすごいですよね。
しかし過去の記録を見てみるともっとすごいところがたくさんありました。中でも山形県は,小国町で1時間に21.3℃上昇,酒田市浜中ではわずか10分間に14.3℃上昇というものすごい記録を持っているそうです。にわかには信じられないような変化ですが,一度でいいからこの身で体感してみたい!!

そこまではいかなくとも1日の気温差が大きい時期なので,皆さん体調管理にはくれぐれも気を付けましょう!ということで無理やりまとめたので,長くなりましたがこの辺にしたいと思います。
それでは!


2016.04.22(Fri) | 各地の話題 | cm(0) | tb(0) |

京都の初雪&関西食事会のご案内

前回の名古屋の人に続き、今回は京都の人が初雪の写真をお届けします。

京都の今季の初雪は、1月19日。
昨年が12月17日、平年が12月15日なので、だいぶ遅い初雪となりました。
統計を取り始めて以来最も遅い初雪だったそうです。
これまでの最遅記録が1月7日だったそうなので、大幅に更新ですね…。

関西は関東に比べると日本海側に高い山がないために、冬型の気圧配置の際には日本海から雲が流れ込みやすいので、快晴となることは多くありません。

少し気になったので、の冬(2月~2月)の雲量が1.5未満の日数をちょっと調べてみました。

大阪京都神戸奈良彦根和歌山
12月2.9日2.1日3.7日3.3日2.1日2.9日
1月1.3日0.9日2.2日1.5日1.0日1.2日
2月1.1日0.7日1.5日1.5日1.2日1.7日
合計5.3日3.7日7.4日6.3日4.3日5.8日


こんなに少ないとは思いませんでした。笑
静岡育ちなので、冬といったら快晴…というイメージがあったので、関西の冬は晴れないなぁと思った理由が良く分かりました。

静岡+関東の日数も調べてみました。

静岡東京横浜熊谷
12月11.2日8.3日7.0日12.3日
1月10.1日8.1日6.3日11.7日
2月6.6日4.9日4.0日7.2日
合計28.9日21.3日17.3日31.2日

銚子前橋宇都宮水戸
12月6.4日8.5日8.6日8.9日
1月6.7日7.9日7.5日8.7日
2月4.6日5.2日4.7日5.0日
合計17.7日18.6日20.8日22.6日

こんなにも差が出るんですね。調べてみて驚きでした。
前おきが長くなりましたが、1月19-20日と京都市内にも雪雲が流れ込み、雪が積もりました。

少し写真を撮ったので紹介します。

DSC03614.jpg

祇園白川周辺です。和服で雪かきとは京都らしいですね。

DSC03607.jpg

写真を撮ったのは20日の10時ごろですが、少し強めに雪が降っていました。

DSC03601.jpg

欲を言えばもう少し積もって欲しかったです。笑

DSC03592.jpg

四条大橋より北山方面の写真です。



名古屋の人のように特に解析はしません(苦笑)
ただ雲量が1.5未満の日数を調べてみるとこんなにも関東と関西で差があるということを紹介できたので満足です。笑

最後に、関西食事会のご案内です!

ブログでもよく関東の食事会は取り上げられていますが、2月22日に関西でも食事会を開催します。
大阪市内で夜に開催予定です。
ご都合がよければ是非是非お越しください!詳細はメーリスに書いてあります。
学生会に入会していない方はホームページの”入会はこちら”もしくは”お問い合わせ”よりご連絡ください!

以上、福岡が39年ぶりの真冬日にならなくて少し残念がっている(?)京都の人間がお送りしました。

2016.01.24(Sun) | 各地の話題 | cm(0) | tb(0) |

初雪@名古屋

どうも、名古屋の人です。
ここ最近2か月に1回ペースでこのブログに現れています。笑
来週はじめには卒論提出、来週末には気象予報士試験、再来週には卒論発表を控えており、多忙な毎日。こんな時期に初雪降るなよ…って内心思いながら今回のブログを担当させていただきます。
卒論を英語で書いているため、日本語でブログをかける喜びに浸りながら…。笑

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↑名古屋市科学館の写真(公式Twitterより拝借しました)

おそらく天気図解析は他の地域の方々がなさると思うので(書いてくれると信じています…)、今回は名古屋の雪の特徴についてお話させていただきます。
普段は雪とは無縁な乾燥地の研究をしており、気象予報士の資格も持ってない自分ですが、今回は研究室の先輩の修士論文の内容を少し拝借しながらお話しします。
名古屋?そんなの知らねーよ!という人でもなんとなくわかりやすくするため、東京、大阪と比較しながら名古屋の特徴をざっくり解説します。

1.降雪回数、降雪量ともに3都市で最も多い
昨年までの過去30年間で名古屋は東京の約1.5倍、大阪の約5倍の降雪現象が起こっているということが気象庁のデータからわかりました。1988年には31㎝、2005年と2014年には23㎝の積雪を観測しており、積雪量も多いことが特徴です。1事例における平均降雪量は約6.7㎝で、東京(約3㎝)の2倍以上でした。気象庁の発表では今回の雪で名古屋は9cmの積雪。先日の東京ほどではありませんでしたが名古屋でも交通機関の乱れが生じたようです。

2.西高東低の気圧配置時に積雪が起こりやすい
冬に日本で降雪が起こるパターンは主に2種類。南岸低気圧による降雪パターンと西高東低のいわゆる冬型の気圧配置の時の降パターン雪です。名古屋は後者のほうが降雪現象は起こりやすいという特徴があります(過去30年の降雪現象の約8割が西高東低!)。一方で東京や大阪はほとんどが南岸低気圧型の降雪です(東京はほぼ100%、大阪も約4分の3が南岸低気圧型)。2014年12月に名古屋で降った23㎝の大雪も西高東低型で東京や大阪は降雪現象が起こりませんでした。今回は南岸低気圧が発達したことが原因で月曜日に東京で雪が降り、その後西高東低の気圧配置が強まったことで火曜日に名古屋で積雪が起こりました。

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↑名古屋市東山動物園の写真(公式Twitterより拝借しました)

3.名古屋は太平洋側なのになぜそれだけ雪が降るのか?
あくまで憶測ですが…
・名古屋を含めた濃尾平野に日本海側から湿潤した空気が流入しやすい(流入経路に標高が高い山地や山脈がほとんどない)
・地形的な影響を受けて風の収束場になりやすい
他にもいろいろあるとは思いますが主な原因はこのあたりだと思います。この辺の考察は先輩の研究領域なのであんまり深入りしないでおこう…笑

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↑大学キャンパスの積雪(Twitterより拝借しました)

~最後に~
あんまり専門的な解析じゃなくてゴメンナサイ。
世間では暖冬だと騒がれていましたが、結局例年通りの寒さになってきました。
みなさん色々と大変な時期だと思いますので体調管理には気をつけましょう!
ではでは(^O^)/

2016.01.20(Wed) | 各地の話題 | cm(0) | tb(0) |

仙台の初雪&初雪解析

こんにちは、東北大の鈴木です。

仙台管区気象台では昨日の19時半ごろに初雪を観測しました。僕のいた青葉山にある東北大学理学部では、うっすら積もるくらいに雪が降りました。さみー。

今回のブログでは仙台に初雪が降った原因を解析してみたいと思います。
当日の気象状況は本州南岸と日本海を低気圧が進み、仙台では午後4時ごろから降水が始まりました。
天気図では東日本から北日本に楔形の高圧部がはりだし、北から寒気が流入しています。
この楔形の高圧部は南岸低気圧が太平洋側に雪をもたらすときによく見られるものです。

天気図


雨が雪に変わる目安として、上空850hpa(大体標高1500mの気温がー6℃以下というのが必要条件になります。
これについては去年のブログでかいてあるので詳しく知りたい人は見てみて下さい。
http://camjstudents.blog89.fc2.com/blog-entry-60.html

しかし、今回は850hpaが-3℃とかなり高い気温であったにも関らず初雪を観測しました。なぜなのでしょうか。

下に、仙台市の立体的な位置関係を示します。

仙台初雪解析


実は、仙台市は北、西よりの風が吹いて降水があった際に寒気がたまりやすい地形をしているのです。
(詳しく言うと、降水があると地表では潜熱吸収により気温が下がります。仙台平野では奥羽山脈が寒気ドームの壁の役割を果たし、寒気ドームが形成されやすい地形をしています。)
寒気ドームによって気温の逆転層が形成されると、気温減率は小さくなり、
850hpaが-3℃と高い気温であっても仙台では雨ではなく雪として降ったのですね。

以下に、昨日の12時から18時の仙台管区気象台(標高39m)、東北大学理学部(標高185m)、850hpa気温の近似値を取る鷲倉アメダス(標高1220m)の気温推移を以下に示します。

ぐらふ3


上の図から分かるように、850hpa気温を表す鷲倉アメダスの気温が上昇傾向にあるにも関わらず、
降水が始まった16時以降は仙台管区気象台と東北大学の気温は急激に下がっていることが分かります。
これは寒気ドームの形成を表していると考えられます。
結果として、東北大学では17時20分ごろから、仙台管区気象台では19時半ごろから雨が雪に変わりました。

初雪解析は以上になります。

ちなみに、寒気ドームができやすい地形をしているのは仙台だけではありません。
関東平野も、寒気ドームが南岸低気圧の通過時に形成されやすい地形をしているのです。
過去には850hpaの気温が-1℃であるにも関わらず大雪となったことがありました。

それゆえ関東の南岸低気圧通過による雨雪判別は難しく、予報士泣かせの結果になることも少なくありません。
ただ、それゆえ南岸低気圧の雨雪予報には経験と勘を伴う、おもしろい天気予想であるとも言えます。
関東地方ではこれから本格的な南岸低気圧のシーズンを迎えますが、皆さんも雨雪判別の予想をしてみてはどうでしょうか。

最近急に寒くなっていますね。皆さんも風邪をひかないように、楽しい年末をお過ごしください!
それではまた!

2015.11.26(Thu) | 各地の話題 | cm(0) | tb(0) |