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仙台の初雪&初雪解析

こんにちは、東北大の鈴木です。

仙台管区気象台では昨日の19時半ごろに初雪を観測しました。僕のいた青葉山にある東北大学理学部では、うっすら積もるくらいに雪が降りました。さみー。

今回のブログでは仙台に初雪が降った原因を解析してみたいと思います。
当日の気象状況は本州南岸と日本海を低気圧が進み、仙台では午後4時ごろから降水が始まりました。
天気図では東日本から北日本に楔形の高圧部がはりだし、北から寒気が流入しています。
この楔形の高圧部は南岸低気圧が太平洋側に雪をもたらすときによく見られるものです。

天気図


雨が雪に変わる目安として、上空850hpa(大体標高1500mの気温がー6℃以下というのが必要条件になります。
これについては去年のブログでかいてあるので詳しく知りたい人は見てみて下さい。
http://camjstudents.blog89.fc2.com/blog-entry-60.html

しかし、今回は850hpaが-3℃とかなり高い気温であったにも関らず初雪を観測しました。なぜなのでしょうか。

下に、仙台市の立体的な位置関係を示します。

仙台初雪解析


実は、仙台市は北、西よりの風が吹いて降水があった際に寒気がたまりやすい地形をしているのです。
(詳しく言うと、降水があると地表では潜熱吸収により気温が下がります。仙台平野では奥羽山脈が寒気ドームの壁の役割を果たし、寒気ドームが形成されやすい地形をしています。)
寒気ドームによって気温の逆転層が形成されると、気温減率は小さくなり、
850hpaが-3℃と高い気温であっても仙台では雨ではなく雪として降ったのですね。

以下に、昨日の12時から18時の仙台管区気象台(標高39m)、東北大学理学部(標高185m)、850hpa気温の近似値を取る鷲倉アメダス(標高1220m)の気温推移を以下に示します。

ぐらふ3


上の図から分かるように、850hpa気温を表す鷲倉アメダスの気温が上昇傾向にあるにも関わらず、
降水が始まった16時以降は仙台管区気象台と東北大学の気温は急激に下がっていることが分かります。
これは寒気ドームの形成を表していると考えられます。
結果として、東北大学では17時20分ごろから、仙台管区気象台では19時半ごろから雨が雪に変わりました。

初雪解析は以上になります。

ちなみに、寒気ドームができやすい地形をしているのは仙台だけではありません。
関東平野も、寒気ドームが南岸低気圧の通過時に形成されやすい地形をしているのです。
過去には850hpaの気温が-1℃であるにも関わらず大雪となったことがありました。

それゆえ関東の南岸低気圧通過による雨雪判別は難しく、予報士泣かせの結果になることも少なくありません。
ただ、それゆえ南岸低気圧の雨雪予報には経験と勘を伴う、おもしろい天気予想であるとも言えます。
関東地方ではこれから本格的な南岸低気圧のシーズンを迎えますが、皆さんも雨雪判別の予想をしてみてはどうでしょうか。

最近急に寒くなっていますね。皆さんも風邪をひかないように、楽しい年末をお過ごしください!
それではまた!
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2015.11.26(Thu) | 各地の話題 | cm(0) | tb(0) |

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